セキュリティと信頼性

ファイルはあなたのもの。まだ足りない点も隠しません

ファイルが当社のサーバーにアップロードされることはありません。暗号化したクラウドバックアップは、あなたの端末にだけある鍵でしか開けません。そしてSyncraは、ファイルを置き換えたり削除したりする前に、必ず以前のコピーを残します。

最終確認:

データを失わないための原則

探して有効にする設定ではなく、同期エンジン自体のルールです。

  • 以前のコピーを先に保管します

    Syncraがファイルを置き換えたり削除したりする前に、以前のコピーはバージョン保管庫(.syncra/versions)へ移されます。バージョンを復元しても、そのときの現在のファイルがバージョンとして残るので、復元も取り消せます。バージョンは設定した保持期間のあいだ保存されます。

  • 大量削除は止まって確認します

    フォルダの大部分を削除しかねない実行は、止まって確認を待ちます。この安全装置はオフにできず、調整できるのはしきい値だけです。AIやMCPのエージェントが自分で解除することもできず、人間の確認が必要です。

  • まず計画し、それから実行します

    すべての変更は実行前に計画され、プレビューできます。MCP経由でつながるAIアシスタントは、事前に確認した計画しか実行できず、その間にファイルが変わっていれば計画をやり直す必要があります。

  • 競合しても両方のバージョンが残ります

    両側で同じファイルが変更された場合、片方がもう片方を上書きすることはなく、両方のバージョンを並べて保管します。

  • 安全な書き込み、フォルダの外には出ません

    転送中のファイルは一時的な名前(.syncra-part)で書き込み、アトミックに入れ替えます。シンボリックリンクはたどらず、パスが同期フォルダの外へ出ることもできません。

  • 中核コードにunsafeなし

    同期エンジン、ネットワーク、クラウド、サービス、デーモン、AI、MCPの各クレートとデスクトップシェルは#![forbid(unsafe_code)]でコンパイルされ、メモリ安全でないコードが誤って入り込むことはありません。サードパーティの依存関係はこの保証の対象外です。

暗号化と鍵の管理

Syncraにはデータの経路が3つあり、それぞれ別の方法で保護されます。

  • 暗号化をオンにしたクラウドバックアップ

    ファイルの内容は、アップロード前にあなたのPCで暗号化されます。64 KiBのチャンクごとに、ランダムな256ビットの鍵でXChaCha20-Poly1305を適用し、各チャンクは自分の位置とリモート内のフルパスまで認証します。そのため、バイトの改ざん、順序の入れ替えや切り詰め、ファイルのすり替え、誤った鍵は読み取り時に検出されます。クラウド事業者には暗号文しか見えません。

  • 鍵の置き場所

    暗号化キーと復旧キーは、OSの安全な資格情報ストア(Windows資格情報マネージャー、macOSキーチェーン、Linux Secret Service)にのみ、他のクラウド用の秘密情報と並べて保管されます。設定ファイルには書き込まれず、Syncraに送信されることもありません。復旧キーを使えば別のPCでバックアップを開けます。キーとPCの両方を失うと、当社を含め誰もそのファイルを復元できません。

  • ネットワーク内の直接同期

    端末はQRコードまたはコード、使い捨ての秘密、6桁の照合コードでペアリングします。接続は認証局ではなく端末の公開鍵を固定したQUIC・TLS 1.3を使い、データチャンクはXChaCha20-Poly1305で封印されます。当社のサーバーは経由しません。

誰が何を見られるか

データあなたの端末Syncraのサーバーあなたのクラウド事業者
暗号化したクラウドリモートのファイル内容読める受け取らない暗号文のみ
ネットワーク内で同期するファイルの内容読める受け取らない関与しない
暗号化キーと復旧キーOSの資格情報ストアに保管受け取らない受け取らない
暗号化したクラウド接続のフォルダ構成・ファイル数・おおよそのサイズ・更新日時読める受け取らない見える — ファイル名・フォルダ名そのものは、デスクトップ 0.1.3 以降で作成した接続では暗号化される
アカウント情報:メールアドレス、名前、端末の公開鍵あなたの情報保存する(プライバシーポリシー参照)関与しない
カード情報決済事業者の画面で入力受け取らない関与しない

暗号化はクラウドリモートごとに自分で有効にする必要があり、有効にした後は無効にできません。有効にしていないリモートは、事業者に通常のファイルとして保存されます。OSの資格情報ストアがないサーバーでは、秘密情報は暗号化ファイルに保存され、その限界はドキュメントに記載されています。

アカウントと端末

コントロールプレーン(アカウント、チーム、決済、端末一覧)があなたのファイルを見ることはありません。保持している情報は次のように守ります。

  • 署名付きの端末リクエスト

    端末ごとに固有のEd25519鍵ペアを持ちます。リクエストは、メソッド、パス、時刻、使い捨てのnonce、本文のSHA-256ハッシュに対して署名されます。サーバーは各nonceを一度しか受け付けず、時刻のずれが5分を超えるリクエストは拒否するので、傍受したリクエストを再送することはできません。端末を失効させると即座に使えなくなります。

  • サインイン

    メールのリンク、Googleアカウント、パスキーでサインインできます。セッショントークンはサーバーにハッシュとしてのみ保存されます。ブラウザのセッションは、CSRFトークンとオリジンの検査でクロスサイトリクエストから保護されます。

  • 保存される秘密情報は暗号化

    決済事業者のキーなどの運用上の秘密情報は、AES-256-GCMで封印して保存し、鍵はプラットフォームのシークレットとして別に管理します。ブラウザへ返すことはありません。

  • 偽装できるウェブフックのない決済

    決済ウェブフックの受信口は公開していません。金額はサーバー側だけで決め、決済後はサーバーが決済事業者に直接問い合わせて確認し、未確定の決済は10分ごとに再確認します。カード情報は決済事業者にだけ残ります。

  • 書き換えられない監査ログ

    アカウント、端末、チームの操作は監査ログに記録され、このテーブルはデータベースのレベルでUPDATEとDELETEを拒否します。Businessワークスペースではエクスポートできます。

ランサムウェアと復旧

同期ツールは、作業と同じ速さで被害も広げてしまいかねません。Syncraはそれを防ぐように作られています。

  • 自分で止まります

    Syncraはあなたの端末上で、大規模な被害の兆候を監視します。拡張子の一括変更、エントロピーの高い上書き、突然の大量編集・削除、身代金要求メモのファイル名などです。スコアが一時停止の水準に達すると、そのペアは保護状態になり、人が再開するまで自動・手動の実行がすべて拒否されるため、片側の被害がもう片側へ広がりません。AIエージェントは再開できません。

  • ワンクリック復旧

    復旧は、影響のない側を最後の正常な時点へ戻し、影響を受けた側を正常な側と同じになるよう再び合わせてから、保護を解除します。置き換えられる破損ファイルは削除されず、バージョン保管庫へ移されます。

  • ポイントインタイム復元

    片側全体またはサブフォルダを、選んだ時刻の状態に戻します。バージョン保管庫と監査ログから再構築し、復元は何も破壊せず、それ自体が記録されるので、別の復元で取り消せます。

検知はヒューリスティックであり、攻撃を見逃したり誤検知したりすることがあります(誤検知は自分で解除できます)。Syncraの外でフォルダを直接変更した内容は記録されないため、ポイントインタイム復元では戻せません。その場合は、正常な側をコピーし直す形で復旧します。いずれもオフラインやオフサイトのバックアップの代わりにはなりません。

自分で確認できること

すべてを信じてほしいとは言えないので、ご自身で確認できることを挙げます。

  • 署名付きリリース

    Windowsのインストーラーとコマンドラインツールは、PROJECTTEAMFORYOU宛に発行されたコード署名証明書で署名されます。リリースパイプラインは、署名やタイムスタンプが検証できないファイルを公開せず、SHA-256チェックサム(SHA256SUMS)は署名の後で計算するため、ダウンロードしたファイルと照合できます。

  • 依存関係の監視

    Dependabotが毎週依存関係の更新を提案し、すべての変更は継続的インテグレーションで、RustSecの脆弱性データベースとnpmの高リスク監査に照らして確認されます。

  • 厳格なウェブサイト

    各ページには、そのページに登録されたハッシュのスクリプトだけを許可するコンテンツセキュリティポリシー(CSP)、HSTS、フレーム埋め込みの禁止、コンテンツタイプの推測禁止を適用しています。ウェブアプリはフォルダをブラウザ内で処理し、何もアップロードしません。

  • 標準のsecurity.txt

    セキュリティの連絡先と報告ポリシーは、研究者が探す標準の場所である/.well-known/security.txtで公開しています。

脆弱性の報告

件名に「Security」と入れて、[email protected] までお送りください。問題を修正する前に、公開の課題を作成したり詳細を公開したりしないでください。英語または韓国語での報告を受け付けます。

[email protected]

含めていただきたい内容

  • 見つけた内容と、影響を受けるコンポーネントまたはURL
  • 再現手順、または概念実証
  • テストしたバージョンまたはビルド
  • 連絡を取る方法

対応時間の目標

  • 報告の受領は、3営業日以内にお知らせします。
  • 初期評価は7日以内にお伝えします。
  • 重大な問題は14日以内、それ以外は90日以内に、修正または緩和策を出すことを目標にしています。

これらは保証ではなく目標です。他人のデータやサービスの停止を避けた善意の調査には、法的措置を取りません。現時点で、報奨金付きのバグバウンティは実施していません。

現在の限界

足りないものを書かないセキュリティのページは、読む価値がありません。

  • 独立した監査はまだ受けていません

    Syncraは独立した第三者のレビューを受けたことがなく、ISO 27001やSOC 2のようなセキュリティ認証も取得していません。このページの内容はすべて、ソフトウェアがどう作られているかについての当社自身の説明です。

  • ソースコードは非公開です

    現時点では、コードを自分で読むことはできません。そのため、上記の設計上の事実を公開し、リリースに署名してチェックサムを提供しています。

  • クラウド暗号化は構成を隠さない

    新しく作成した暗号化接続(デスクトップ 0.1.3 以降)ではファイル名・フォルダ名も暗号化されますが、フォルダ構成・ファイル数・おおよそのサイズ・更新日時はクラウド事業者から見えます。それ以前に作成した接続では名前がそのまま見え、暗号化は接続ごとに有効にする必要があります。

  • 侵害されたPCは守れません

    サインインしている間にマルウェアがコンピューターを乗っ取った場合、OSの資格情報ストアを含め、あなたのアカウントがアクセスできるものすべてに到達できます。Syncraはエンドポイント保護やオフラインバックアップの代わりにはなりません。

  • 鍵を失えばデータも失います

    暗号化キーと復旧キーを持つのはあなただけなので、両方を失った場合、当社でも暗号化されたバックアップを復元できません。

ロードマップ

約束ではなく計画です。日付が決まっているものはありません。

  • 独立したセキュリティ評価

    範囲、脅威モデル、データフローの文書、依存関係の一覧を整えながら、独立したレビューの準備をしています。評価機関と時期はまだ決まっていません。

  • 脅威モデルの要約を公開

    当社が受け入れているリスクを含む脅威モデルの要約を公開し、誰でも批判できるようにする予定です。

  • Business向けのシングルサインオン

    Businessワークスペース向けに、企業のIDプロバイダーでのサインインを計画しています。

セキュリティについてご質問は?

[email protected] までご連絡ください。答えられることには答え、答えられないときはそうお伝えします。